秘密の片思い
日菜が寝室に入ると愛は身体を起こしてぼんやりしていた。


「愛ちゃん、寝ていなきゃ」


日菜の声にゆっくりと顔を動かす。


「日菜・・・・」


「郁斗ね、チームのマネージャーに呼ばれたんだって 4時ごろまでには帰ってくるからね?」


日菜がベッドの端に腰をかけて言う。


「愛ちゃん・・・離婚したいなんて本気じゃないよね?」


「・・・・本気だから」


「どうして?郁斗の事愛しているんでしょう?」


日菜が聞くと愛は黙って横になり向こう側を向いてしまった。



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