秘密の片思い
「ただいま戻りました」

不機嫌な祐一郎の声にまだ部屋に残っていた者がいっせいに見た。


涼子もその一人で立ち上がると祐一郎に近づいた。


「お帰り~ どうしたの?何かあった?」

涼子が聞く。


祐一郎は頭をくしゃっとかいてため息をつく。


「下で愛さんに会ったんですよ」

壮太が機材を机の上に置くと言った。


「具合悪そうだったでしょ?頭痛がしてたみたいだから」


「・・・昨日、朝倉 郁斗と何かあったのか?」

口を開かなかった祐一郎が聞いた。


「あ、朝倉 郁斗と・・愛が・・?」

涼子は困った。


あたしが余計な事を言ったら2人は喧嘩してしまうかもしれない。


それに深く考えすぎなのかもしれない。


高校の同級生が久しぶりに会ってお酒を飲むのは普通だし。




< 60 / 646 >

この作品をシェア

pagetop