死言数
視線
明菜には彼氏がいない。上京する時に別れて、それから新しい彼氏はずっといない。欲しいとは思うけれど、肝心の出会いがない。ドラマのような出会いでもと思うが、最近の男はそんな甲斐性を持ち合わせていないのだろう、声をかけられる事すらなかった。
今日もいつもと変わらない、そう思いながら家を出た。
< 12 / 106 >

この作品をシェア

pagetop