死言数
手紙
去年の春、皆藤明菜は故郷の秋田から上京してきた。慣れたと言えば今の暮らしに慣れた気もするし、慣れていないと言われれば、そうかも知れないと思ったりもする。ただ、確実に言える事は、繰り返しの毎日に飽き飽きし始めていると言う事だった。
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