死言数
二通目の手紙
昨日は給料日だった。つまり、今日は二十六日だ。ある意味、明菜の一番好きな日でもある。と言うのも、給料日は銀行が混み合っていて、金を下ろしに行くのは一苦労だ。コンビニのATMでさえ、長蛇の列を作っている。
だから、明菜が下ろしに行くのは必ず二十六日のコンビニと決まっている。銀行は相変わらず混んでいるが、さすがにコンビニは空いている。明菜にとっての本当の給料日は、二十六日なのだ。
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