後輩から恋人へ
別れ
2月27日

2年のあたしは
あだたらに、スキー教室に行った

学年全員で行くので
もちろん彼氏も行くわけで。

そこで何か進展でもあるかな
と、勝手にうきうきしてた



バスに乗り6時間経って
あだたらにつく

いろいろあって
夜の自由時間になった


女子の部屋では
とうぜん、恋話になり

みんなの話を聞いて
うかれきっていた



その最中。

彼氏と仲の良い、加奈子と理穂に呼び出された

「何ーっ?」

「・・・・・」

「何?言って?」

「駄目だ!あたしがゆりあだったら泣いてるもん・・・・」

「いいよ。別に。泣かないから」

「・・・うん・・・ゆりあの彼、浮気してるっぽいよ」

「そっか・・・」



やっぱり。

食堂に居るとき彼氏達の喋り声が
聞こえていた

「あいつの隣まぢドキドキするよな」

「でもお前彼女居るだろ」

「そうだけどさー」


空耳だって自分を騙してたけど
やっぱ本当だったんだ




「・・・そっか・・・・」


「・・・・」



何だかちょっと混乱気味。


でも、このままじゃ嫌だ

実際彼に聞いてみて

はっきりさせたい!



次の日の夜

加奈子についてきてもらって

男子の部屋に行った


「ゆりあが、話したい事あるって!」



・・・・・・

彼が出てきた

「何?」


彼はあたしが何を言いたいのか
分かってるようだった
・・・・・・・・
・・・・・・・
だめだっ!聞けない



・・・・・・怖いっ


手が震えていた



どっちも何も話さないまま
沈黙が続いた



その時
先生が来た


「あんたたち、何してんの?
 消灯時間過ぎてんのよ?
 早く寝なさい」



あたし達は無言で自分の部屋に戻った


結局何も聞けないままだ・・・

すごく不安



あたしは寝れそうに無かったから
加奈子にお願いした


「今日一緒に起きてて!お願い!!」

「当たり前だー!良いよっ」
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