サクラ Truth




「しかし、ある女の子が言ってくれたんだ。"きれいな瞳だね”と」


すこし、青みかかった瞳。


祖父が外国人だから。


「それが、翠なんだ」


そう、微笑まれると切なくなる。


「それだけ伝えたかったんだ」


「だから、先ほどきた親戚のお兄さんが気になったんだ。もしかしたら、翠の彼氏なんかじゃないのかなって」


か、彼氏!?


「では、また明日ね。翠」


何事もなかったように、どっか行ってしまった。


「どうすればいいの・・・?」


断るべきだよね?


< 41 / 87 >

この作品をシェア

pagetop