もう泣かないで
「どうしたの?


待ってると言ったくせに帰

っちゃうし又嫉妬病。」



「そうかも知れない。」



「素直でよろしい。」



池田君が笑ったので、



つい私も笑ってしまった。


「今日私一人なんだ。


母さんは夜勤で、父さんは出張だし、


お姉ちゃんは四月から名古

屋の大学だからね。」



「夏海一人で大丈夫?泊ま
っていこうか?」



私は「うん。」と答えた。


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