もう泣かないで
第三章

過去へは戻れないから

私はブランコに乗りながら、遠い昔を思った。



村松君とも池田君とも、まだ会わない遠い昔。



女の子の友達と遊んでいた頃がなつかしい。



楽しかった毎日大好きなアイスクリーム食べて、



いつもこの公園で遊んだ。


日が暮れるまで遊び、
祖母が迎えに来てくれた。


もう誰も迎えになんか来てくれない。



私の隣のブランコに誰かが乗った。



「夏海迎えに来たよ。」



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