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「煙草、大丈夫?」とひと言あってから、頷いたハルタを確認して、慣れた動作で火を着けるアキト。
「ところで、相談つうかね。まず、次の練習の話なんだけどさ」
「ああ、次の練習来ますかね、ナオヤさん?」
ハルタがそう云ったところで、コーラともんじゃ焼の器が運ばれてきた。
「あ、俺がやるから」と器を二つ受け取ると、慣れた手付きで鉄板の上に右手をかざす。
くわえ煙草で両手を使い、油を敷くと器用に手際よく土手を作り、流し込み焼き始めたアキトにハルタは口をポカンと開けて見惚れていた。