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「なんでやねん。お好み焼、焼ければ関西人かよっ」
「いや、あんまり手慣れてるもんで」
そのキーワードから突然、思い出したように手を止めたアキトが勢いよくハルタに愚痴をこぼす。
「あ! そういやぁ、ナオヤに『手癖が悪い』って云われたよ。しかも、ドラムが。結構ショックだったりして俺」
「あふあふっ、それなら心配ないですよ。ナオヤさんと前に話しましたから」
互いに、ほうばったものの熱さに耐えながら会話は続く。
「あっつ! 何? 君達は俺の知らない所でそんな話をしているのですかい?」
皮肉を含んだ語尾に気付いたハルタが冷静に否定した。
「悪口じゃないですよ」