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「理由がないと会えないから、考えるのか? それとも、胸が痛くて泣きそうなの?
さて、ナオちゃんはどっちなのかしら? って部分のメロディよねえ」
一旦は驚いた顔をしたものの、ニコッと笑顔に変えてナオヤが返す。
「えっ? オレ、今、歌ってた? てか、この唄、知ってんだ」
「《Ladybird girl》でしょ。アタシも好きだもん、その曲」
そう云いながらも、視線はすっかり音楽談義に夢中なアキトとアキラに向いていた。