ζGAULOISESζ


「理由がないと会えないから、考えるのか? それとも、胸が痛くて泣きそうなの?
さて、ナオちゃんはどっちなのかしら? って部分のメロディよねえ」


一旦は驚いた顔をしたものの、ニコッと笑顔に変えてナオヤが返す。


「えっ? オレ、今、歌ってた? てか、この唄、知ってんだ」


「《Ladybird girl》でしょ。アタシも好きだもん、その曲」


そう云いながらも、視線はすっかり音楽談義に夢中なアキトとアキラに向いていた。





< 379 / 396 >

この作品をシェア

pagetop