ζGAULOISESζ
_ζ×10


夏のイベントライヴは、結局他のバンドにかっさらわれた。


おかげで進学を迷っていたハルちゃんは夏の間中、アキトのスパルタ家庭教師でバンドを両立させることを決心した。


「アイツなら大丈夫だろう、俺より頭も要領いいから。それに俺に出来たことをアイツが出来ねぇハズがねぇ」


とアキトが云うのだから、大丈夫なんだろう。


バンドは歩みを止めず、ライヴを重ねている。


勿論、彼らの音は聴く度に進化している。



他に変わったことと云えば、打ち上げに私が毎回顔を出すようになったことくらい。




< 386 / 396 >

この作品をシェア

pagetop