悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



「……バカめ」



俺は挑戦状をていねぇいに折りたたむと、玄関に近い職員室へ行った。



そして担任の先生に了解をとり、シュレッダーのなかへ挑戦状をほぉりこんだ。



ぎゅるぎゅるっと音をたててばらばらになってゆく挑戦状。



さようなら、挑戦状。





「悪魔(ラム)のために決闘だ?そんなことのために貴重な日曜日を無駄にできるかよ」



ぶつぶつ文句をいいながら、俺は再び玄関に戻り、靴を履きかえ、家路についた。



さっきの言葉をどこかで聞いていたのか、ラムの作った夕食は辛くて苦くて、とても食えたもんじゃなかった。





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