あたしのご近所さん。
「じゃあさ…」


『そばにいてよ』
そう言えたらどんなにかっこいいだろう。

だけど俺はそんなにかっこいいことが言えないやつで言えない体だ。




「そばに………」



言いかけたとき





グゥゥゥゥゥウ……




大きくて長いお腹の音が聞こえた。

それはもちろん俺の腹ん中。

美雪ちんはクスクスと笑いながら


「晩御飯作ろっか?まだ食べてないんでしょ」


確かにまだ食べてなかった。最近忙しくてコンビニ弁当ばっかだったし。


「いいの?」


俺は少し赤くなりながら聞いた。
< 136 / 228 >

この作品をシェア

pagetop