♥兄恋♥





また見慣れた、扉の前に立つ。


「ただいまー。」


あたしと遼が帰ってきたのに、家の中は沈んでいた。



「どうしたの?」



「智也さんが…。」


智也?


「乃愛ちゃんのお父さん死んじゃったよ…」



「うっ…うそでしょ?」



「乃愛ちゃん…」






「本当なの…」


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