あたしの初彼☆王子様はお姫様??
第7章***接近
その笑顔はまたあたしをドキドキさせる。



なんでなんだろう??



葉瑠夏君の行動、言葉、その全てが、あたしにとっては特別なものになる。



これが、『片想い』の実感なのかな??



何気ないことが、『大切なもの』になって、



それが沢山増えていくたびに、2人の距離が近くなっていく気がする。



そう想うのはあたしだけでなく、葉瑠夏君も同じだったらいいのにな。



そしたら、『片想い』じゃなくて、それは『両想い』ってことになるんだろうね。



「うわぁーー。久々だなぁ♪さっ、桃歌ちゃん、迷子になるなよ」



ディズ二ーランドを目の前にして、目をキラキラ輝かせる葉瑠夏君。



葉瑠夏君は繋いだあたしの手をさらに強く握る。



一樹と香理奈は、写メを撮ってはしゃいでる。



「やべっ…マジでディズニーランド、楽しみなんだけど」



照れ臭そうに、辺りをキョロキョロしながら、



一樹はそう言って香理奈の肩を引き寄せる。



相変わらずの熱々ぶりの二人。



香理奈も一樹に寄り添うようにして甘えてるし。



そういう姿って、なんか…いいな……。



でもそれは、『付き合ってる二人』だからこその幸せだよね。
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