伝えたいのは



翌日


「…はぁ…」

教室で一人大きな
ため息をついていると



「…よ!」

潤がきた


「実の事か?」


よーくお分かりで(笑


「…まァな…」

苦笑いで返す俺


いつもならここで
「がんば」と何やら言う潤が、今日は何も言わない



おかしい…
「…じゅ-ん-?」


呼びかけると潤は
いつになく真剣に
こちらを見てきた









「…なんだよ?」



「…幹也、お前油断しすぎじゃねーの?」


は?どうしたんだよ急に?

呆気にとられていると









「…実の事好きなやつはお前だけじゃないってことを忘れるな。それに、実が離れてもおかしくないって事も。」



潤はそういうとどこかへ
言ってしまった
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