赤い糸

そう言って俺は部屋に向かった。


大きな窓が2つある、4畳半の部屋。


俺の物は1つもない。


全部真琴ちゃんが選んだ物。


「はぁ…」


麻希、何してる?


俺のせいで死なせてしまって、ごめんな。


俺たちがあんな約束をしなかったら、麻希は死ななかったのかな。


今も、笑ってたのかな…。


「…っ、…く…」


麻希、好きだよ。


もっと早く言ってしまえば良かった。


そしたら俺が守れたのに。

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