4748日後のクリスマス



「まじだよ。
でもあたし、大学あるからあんまり会えないけど…」

「いーよ東京なんて近いじゃん。会いに行くし」


「でもあと3年くらいは、今までとあんまりかわらないよ?」

「10年以上待ったんだから、3年くらい屁でもないね」


「…汚いよキョーちゃん」

「うっせ」



少しの俺と美菜の言い合いが続いた後、美菜は苦笑して、そして直ぐに少し不安そうな顔を見せていった。



「……キョーちゃん、会えない分、不安になることだって、させることだってあるよ」


…そんなの、わかってる。

でも、そんなの。



「でも美菜は俺と結婚してくれるんでしょ?」



そう言うと不安そうだった美菜の顔は俺の大好きな笑顔になって


つられて俺も、笑顔になった。


…あの日のように。





「あたしキョーちゃんのこと幸せにするからね」


「いやそれ、俺の台詞だからね」







end




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