梟~幼少編~
「ただいまー。羽陽ー土産だー」

そう言って羽陽を呼び出すと奥から小走りで羽陽がやってきた。

「大きくなったわね梟悦。妹の羽陽よ。よろしくね。今お茶を入れるから」

そう言って羽陽は台所へ向かった。

梟悦は羽陽の姿に目を丸くして見た。
兄とは似ても似つかぬ美しい姿に目を疑った。

「妹?嘘だ!!」
「何度でも言え。事実だからな。言っとくがな、羽陽あまりなめない方がいいぞ。あいつはお前と同い年のときに蹴りで岩を割ったことがあるからな」

梟悦のほてっていた顔は青ざめた。
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