梟~幼少編~
いざ勉強!
二人が出会ってから早2ヵ月。
翼飛の怪我もすっかり治った。あの治らなかった日々はなんだったのかと思わせられるぐらいの早さだった。
そして梟悦の学習状況はと言うと…。

「よくひ~。疲れた。休憩」
「さっき休憩しただろ?あとこの問題を解けば算数は終わりだ。ちゃっちゃとやっちゃえよ」
「う~~~~~~~~~」

少し反抗しながらも机に向かっていた。
翼飛は梟悦の説く様子をじっと見ている。
梟悦は合っているか不安になりながら翼飛の顔の様子をチラチラ見ながら解きすすめた。

「よくひ…。これ合ってる?」
「…。違うな。ほらここ」

翼飛は赤ペンで計算式の間違いにしるしをつけた。

「いいか、こんな簡単なところで間違えのは心が焦っているからだ。落ちついてやってみろ」
「ね、よくひ…。叩かないの?」
「なぜ叩く?」
「学校の先生は叩いたから」
「俺がお前を叩くことによって頭に入るのなら叩いてやるが、そうじゃないだろ?くだらんことはいいからさっさとこれ解け」

梟悦は顔を赤らめた。
なぜか恥ずかしい質問をしたように思えたからだ。
それと同時に安心の気持ちが心に湧いた。もう叩かれることはないし、みんなから笑い者にされることもない。
この2か月で梟悦は学校に行くのを拒んでよかったと思った。
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