夢見月夜に華ト僕<連載中>



でも……

一人になって、一ヶ月。


結局“自分は自分”。

どこに行ったって、自分は変わらないということを、俺はすでにしっかり自覚していた。



――俺は、俺だ。



別に、何かに不安があるわけじゃない。

今までの俺にも、今の俺にも。


ただ……時々考える。


今も昔も変わらない、普通の家族、普通の友達。

何もかもが、普通すぎる俺の人生。



“普通が一番幸せだ”なんて言う奴もいるけど、普通なんだから、普通だろう。

そう言ってやりたくなる。



どこにでもあるような、環境に囲まれて、このまま結婚して、年をとって……

いつか、死ぬ。


周りには適当に泣いてもらえれば、それなりにいい人だって証にもなる。



まだまだ続く、普通の道。



……あぁ、ぞっとする。


あまりに平凡な自分に――


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