妹の恋人は姉の彼氏の従弟
「広子さんを助けてやれ!
約束したんだろ
男は約束をやぶるな」

私は海堂に背を向けると
大股で教室を出て行った

そのまま私は
屋上への階段を駆け上がった

重たい扉を開けると
思いきり大声を出した

胸の中でムカムカする気持ちを
声にして吐き出す

叫び終わると
自然と涙があふれてきた

私は
広子のような生き方はできない

好きな男が他の女と生活するのを
指をくわえて見てるなんてできない

好きだから
「妻」でなくていい
ただ傍にいられれば。。。

そんな考えは好きじゃない


好きなら、付き合う
好きなら、結婚する

好きだから、夫婦になる



そういう生活ができないなら
私は海堂とは付き合わない

海堂を好きにならない



海堂への気持ちを
すべて白紙に戻してやる!

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