妹の恋人は姉の彼氏の従弟
「彰吾君と付き合ってるの?」

一緒に食事をしているお姉ちゃんに
質問された

私はびっくりして
口の中に入っているご飯を
噴き出した

「は?」

「違うの?
今日、二人でデートしてたんじゃないの?」

「ただの散歩だよ
北海道から来て、学校と家の往復してないから」

「ジョギングに毎日行ってるじゃない」

「ま、そうだけど……
なんつーか、友人の蓉子が…」

私は口をモゴモゴさせた

他人のせいにするのはちょっと人として
どうだろうか?

かと言って、自分はどうなのか?と
考えるとわからない

「ねえ、お姉ちゃんはなんで廉人さんと
付き合おうと思ったの?」

「え?」

突然の質問に
お姉ちゃんが驚いていた

「う~んと何て言うか
離れたくないって思ったのがきっかけかな?

廉人がどんどん私の中に
入り込んでいるときは
わからなかった

でも廉人が離れていくって
思ったら離れたくなくって
泣いてた」

「ふぅん」

「で?
紫音は彰吾君が好きなの?」

「わかんない
実はさ……バスケの顧問からも
告白されたんだ」

「ええ?」

お姉ちゃんが大声で叫んだ

「内緒だよ」

「もちろん
言わないよ」

「正直、困ってる
どうしたらいいのか
わからない」

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