ネコガールの恋
第3章・ネズミーシー
翌日。

朝7時に起きたネコガールは、11月
中旬の冷えた室温に恐れをなして、
ベッドのなかでしばらくゴロゴロして
いた。

しかし、机の上の充電器に差しておいた
ソルトバンクの「仕事用」ケータイが


ブーッ、ブーッ、ブーッ、


と振動する音を耳にして、ようやくのそ
のそと起き出し、ケータイの画面を見た
ところ、電話の相手は大火であった。

2週間前の渋谷以来、初めての電話で
ある。


「はい、ネコガールです」


「あっ、ネコガール?おはよう!
 
 今度の日曜日、デートしようぜ!」





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