落日
「もしかして、年も同じだったりしてな。何歳?」
「二十二歳。大学の卒業旅行で来ているの」
「あー、残念。俺は二十四。気ままな一人旅」
私より二つ年上。
たった二歳しか離れていないからか、年齢に関してはなんの違和感もなかった。
でも、一人旅という彼の言葉には思わず溜息がこぼれた。
国内旅行ならまだしも、一人で海外旅行とは、小心者の私からすれば尊敬に値する。
「すごいね、一人旅なんて」
「フィレンツェに興味もってるヤツがいなかっただけだよ」