【中編】糸[続編追加]
「じゃあ、俺が茉李んちに行くな。」


当たり前になってきた。


「陸はさ。なんで達矢が話しかけてくると不機嫌なわけ?」


今までは気にしないようにしてたけど、ここまで来るとね。


「茉李は、あいつを達矢って自然にいうからさ。ヤキモチ。別に達矢を嫌いとかじゃないから。それに、あいつは知ってからいいんだよ。」


ヤキモチか。


嬉しい。


がんばらなきゃ。


「なら、いいけど。やっぱ、つきあいが長いから仕方ないよね。」


「まあな。明日の晩ご飯は、シチューな。」



陸が私の手料理で一番好きなメニュー。
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