お嬢様☆執事

「ねぇー、秋山さんに何かあった?」



メイドに尋ねた。



「秋山…ですか?特には聞いておりませんが…」



「そっかぁ…」



「あ、そうです。異動するみたいですよ」



「異動?」



それは処分のことかな。



…どこ行くんだろう。



「行先は聞いてませんが…。何があったんでしょうかね」



「…そうだね」



沙羅はうつむいた。



「はい、終わりましたよ」



「…ありがとう」



「いえ。あ、衣裳部屋に向かってください」



「うん、分かった」



沙羅はマッサージ室を出た。



「沙羅様、お次は衣装選びです」



「うん…」



創也が扉のそばで待っていた。

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