おかんの手料理 ~7人のハチャメチャ物語~
 その時!

「あんた、何やってんの」

 
 うっわ、出た。そうめんババア。

 何でだよ。タイミング悪っ。ゼリーまであと数ミリってとこだったのに。


「い、いや。なっ…なんでもっ」

「ふぅーん。そんなにゼリーが食べたいんだー」

「えっ…?」

 完璧バレていた。たぶん、こっそりと一部始終を見ていたんだ。

「そんなに食べたいんだったら、朝昼晩ずっと永遠にゼリーだけを食べてなさい。買ってあげるから」

「何でそうなんの?」

「だって、食べたいんでしょ?」


 ダメだ。話にならない。

 何でゼリーが食べたかったら、永遠に食べろということになるの?

 意味分かんないよ。


「じゃあもういいよ。食べたくない!」

 私はそう言い放って、部屋に戻った。
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