クリスマスの甘い約束
本能のままに



チュンチュン…



んっ…



小鳥のさえずりと眩しいほどの太陽を見て、私は起きた



もう朝か…昨日はあのまま寝ちゃったもんね…



布団が私にかかっている、きっとお母さんだろう



近くの手鏡で自分の顔を見た



うわっ、酷い顔…目がパンパンに赤く腫れてるし、昨日泣きつかれて寝ちゃったくらいだし…



嫌だなぁ、仁志にだけは気付かれたくない



部屋を出て、すぐさま洗面所に向かった



タオルを水に冷やし、目に押さえつけた



もう12月だから、さすがに冷たいか…



「…何してるの?」



ビクッ



いきなり声がしたので、私は吃驚して後ろを振り向いた



その拍子にタオルも床に落ちてしまった



もうかなり慌てていた、もしこの顔がお母さんかお父さんにばれたら…



「良嘉…?顔どうしたの?」



だけど、この声はどちらでもない



しかも…今、一番聞きたくない声だった.。。





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