恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
いいかげんな返事をされるのはイヤ。
でも早く返事を聞かせて。お願い。
でないとあたしの心臓がもたないよ。
もう爆発しちゃいそうだよ。
“ドクン…、ドクン…、ドクン…”
そして―――
彼はようやく顔を上げて静かにこう言った。
「俺に……」
「…!?」
「俺にやさしくしないでくれ……」
「え?」
「そんなことされたら、俺はキミに甘えてしまう……」
「甘えてよ。甘えていいよ」
でも彼はあたしから目を逸らした。
「俺はまだ弁護士になっていない……だからキミと結婚する資格がない」