恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
「うわ、楽しみですね」

彼がストレートすぎるくらいの反応で、爽やかな笑顔を見せてくれた。

「期待されちゃうと緊張しちゃいます、おクチに合わなかったらどうしよう…って」

「大丈夫ですよ。リラックス、リラックス。向こうにちょうど休めるところがあるみたいですし、あそこでお昼にしましょう」

「は、はい……」

“リラックス”って言われてもヤッパ緊張しちゃう。


テーブルの上に広げたあたしの手作りのお弁当の中から“玉子焼き”を選んでクチに運ぶ彼の様子を見ながら、あたしの心臓はバクバクしていた。

さっきジェットコースターに乗ったときよりバクバクしていた、間違いなく。

まるでなんかの試験でも受けてるみたいな、イヤな感じの緊張感だった。

“マズイって思われたらどうしよう……”

そんな不安な思いが頭の中でグルグルグルグル回っていた。

この場から今すぐ逃げ出しちゃいたいような落ち着かないキモチでいっぱいだった。


そして…、

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