エンジェルデビル
風牙と母さんは十分ほど走り、崖の側まで来た。崖の下は鬱蒼とした森が広がっている。ここから落ちたら一発だ。
「もう大丈夫よ」
こんな時でも優しい笑顔を見せる母さん。怖くないのか、もう慣れたのか、いや、父さんを信じてるんだ。父さんならきっと守ってくれるって。
「見~つけた!」
「!?」
森の中から悪魔が三体現れた。こんな所にいたなんて…。
「あいつの家族だろ?逃がさねぇぜ」
一体が卑しい笑みを浮かべて少しずつ近付いてくる。風牙は反射的に母さんの前に出た。
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