エンジェルデビル
だが、後ろから零一に引っ張られた。
「下がるのはお前だ。いや、落ちろ」
「落ちる?」
意味が分からず首を傾げた瞬間、風牙は零一と落ちていた。地面に向かって真直ぐに。
「おいおい!?」
言っとくけど俺、変身解いちゃったから飛べねーぞ!
焦る風牙を余所に、零一はポケットから丸い物を取り出した。掌サイズの物で、零一は口でピンのような物を抜く。
「零一!それって!?」
大声を上げる風牙をまた無視し、零一はそれを屋上の悪魔に向かって思いっきり投げた。
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