エンジェルデビル
零一がそう思った時、強い風が吹いた。
「おっと!」
フードが脱げそうになったが何とか手で押さえた。だが子供のほうは間に合わなかったのか、フードが脱げて顔が見えた。
「――!?」
子供、少年のようだがその少年を見て零一は絶句した。
まだ十歳ぐらいだろうか、顔にはあどけなさがある。目は悲しそうな、何かに怯えているような目。きっと少年は自分に怯えているのだろう。殺されるのではないかと…。
「おっと!」
フードが脱げそうになったが何とか手で押さえた。だが子供のほうは間に合わなかったのか、フードが脱げて顔が見えた。
「――!?」
子供、少年のようだがその少年を見て零一は絶句した。
まだ十歳ぐらいだろうか、顔にはあどけなさがある。目は悲しそうな、何かに怯えているような目。きっと少年は自分に怯えているのだろう。殺されるのではないかと…。