エンジェルデビル
「葉月副隊長!」
「!」
突然部下から声をかけられ、零一は慌てて少年にフードを被せ振り向いた。
「あれ?副隊長、どうしたんですか?その子」
「あ、ああ、親とはぐれたみたいでな」
「親と…」
咄嗟に出た言葉だが、さすがに無理があったか。零一はなるべく冷静を装い話を変えた。
「それでどうした?悪魔の討伐に向かったんじゃないのか?」
「ああ、あっちは終わったんで、隊長がそろそろ引き上げようかって」
「分かった」
「その子、僕が署に連れて行きましょうか?」
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