いつまでも
すると、そこに居たのは、一足先に来ていた源だった。源は空を見ながら
「お前初めて会った時も、俺の事、窃娜って言ったよな。」
と寂しそうに言った。そして、こう続けた。「窃娜、毎日こうやって楽しそうに空みてたな…。」と懐かしげに言った。その時、私は自分だけが辛いんじゃない。って事に気付いた。当たり前の事なのに、そんな当たり前な事に気付かない位、私は自分が捨てられたとしか思わなかったのだ。
「源。私もう大丈夫だから。ちゃんと現実を受け入れて頑張るから。」
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