いつまでも
「あぁ。窃娜は、ずっと、あんたが来るの待ってたぜ。用事がある時は、こうやって俺が代わりに待ってたんだ。」
私は、思わず笑ってしまった。すると源は照れたように、
「な、何だよ。」
私は笑いながら答えた。
「ご、ごめん。だって毎年、二人で待っててくれたなんて思わなかったんだもん。本当に仲良しなんだね。」
すると源は怒って言った。
「笑い事じゃねーよ。何年待ったと思ってんだよ。」
と言った。
「ごめんなさい。一人では来れなかったんだもん。高校生になってやっと、一人で行かせて貰えたの。」
すると、源は誰かにメールを打った。
「今から窃娜来るから、ここで待っててやれよ。俺帰っから。」
そう言って源は帰ってしまった。
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