うさぴょん号発進せよ

第5節 邂逅

トヲルは咄嗟に、固く目を瞑った。

しかし不思議なことに、落下している感覚が全くなかった。

『おいっ、大丈夫かっ!?』

『ど、どうちたんでちかっ!?』

コウヅキと船長の慌てたような声が、耳元で聞こえてくる。

「……?」

疑問に思い、目をそっと開いてみると、眩しい光が顔に当たっていた。それは落ちてきた場所から、照らされているものだった。

頭上を見上げると、それほど遠くない場所で蠢いているモノが見えた。影になっていてよく分からないが、多分コウヅキだろう。

『…なんとか、生きているようだな』

トヲルが動いているのを見て、コウヅキはほっとしたような声を出した。

『そのまま待っていろ。今助けるから』

そう言った後、トヲルの顔に当たっていた光が消え、続けて船長との会話が聞こえてくる。
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