うさぴょん号発進せよ

第4節 両親の手掛かり

ペルギウスの話の続きは気になったが、今はミレイユと共に操舵室へと続く階段を上っていた。

辿り着くと、セリシアが作業している向かいのデスクに置いてある、もう1台のマシンの前に3人が取り囲むようにして立っていた。

船長はいつものようにエミリーを脇に携え、少し離れた場所にある自分の席で静かに座っている。

2人の間に立っているヴェイトは腕を組み、何やら難しい顔をしながらその画面を見詰めていた。

(また何かあったのかな)

その只ならぬ雰囲気に、トヲルは益々心配になる。

ヴェイトは顔を上げこちらに気付いた様子を見せたが、即座に振り返って船長の方を向くと会話を始めた。

トヲルにはジェスチャーでしか分からなかったが、船長は頷きながら何事かヴェイトに指示を出しているようだった。
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