うさぴょん号発進せよ
中には人間の女性や子供、老人、トヲルの知っているものでは、ブリリット星人やタルーン族といった、他星種族のモノまでが目の前の男性と同じポーズで、1つのシリンダーに1体ずつ入っている。

トヲルが外からこの建物を覗いたときには表札類などは見当たらず、ここが何の目的で建設された施設なのかまでは分からなかった。だがこのようなモノが置かれているということは、生物学関係の研究でもしていたのだろうか。

(でも死体をこんな、酷い…)

トヲルは眉を顰めた。

「とにかく早くこんなところ、さっさと出ようぜ。ミレイユ、周りはあんまり見るなよ」

コウヅキは腰にしがみつき、震えているミレイユを庇うように抱き寄せると、ゆっくりと通路を歩き出した。
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