スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*



俺はそっと、桃から離れて行く。


寂しさがそっと残る。









「勉強の邪魔してごめんな。

じゃ、俺帰るな」






呆然とする桃を置いて、俺は立ち上がってドアに向かう。


そして、ドアノブに手をかけた時―――







「待って、遼平さん!!」






突然、桃の大声が聞こえた。


振り返ると、真剣そうな桃の姿。







「遼平さんっ…!!

あたし、頑張って合格するから…



その時は、
―――お願い聞いてくれる?」










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