スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*
「なあ、桃……」
遼平さんが、そっとあたしの髪の毛を触る。
そんな遼平さんの仕草すべてが、
愛しく感じた。
「この絵本な、
俺ら菅谷家に、代々伝わるモンなんだよ」
「えっ…………?」
そんな大事な物を、
なんであたしなんかに―――
「なんで桃にあげたか分かるか………?」
「分かんない………」
戸惑い気味のあたしに、
遼平さんはスラスラと言葉を並べ始めた。
「今日、
僕と将来を共にする予定の女性が来ています」
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