私の執事はロボット!?
執事ロボットがやって来た
不景気で仕事をクビにされ住んでいた場所も追い出され途方に暮れる人が増えた。しかし、我慢をしていた人々に神様はプレゼントをしてくれた。それは、お金になる時代だ。第2回バブルがやって来た。それに便乗した私の父「桐島重吉」は車の会社を立ち上げた。父はあまり会社経験がない。しかし、時代が父の変わりに会社を大きくした。うれしいことに自然とお金が入り一気に桐島家は大金持ちになった。そして、私はうれしいことにお嬢さまになった。
( 2120年4月1日。)
「七海お嬢さん、朝ですよ。いい加減起きてください。」
また耳に響く甲高い声。犯人は私の世話係りの比留間だ。いきなり金持ちになった私はいまだに生活になれてない。貧乏が金持ちにワープしたのだから慣れるにも時間はかかる。
「はいはい。今、行きますよ。」
トントン。これは田中だ。これだけは慣れた。
「七海お嬢さん。制服を持って参りました。準備をお早めにお願いします。」
こいつも世話係りの田中。クールだけど仕事命人間だし時間にうるさい。
「わかりました。すぐに準備しますよ。」
「準備ができましたら下に降りて来て下さい。食事の用意ができていますので。では、失礼します。」
はぁ〜。本当にこの家にいると疲れが溜まる。でも、こんな私でも学校はパラダイスだ。学校に行けばうるさい奴はいないし自分勝手に行動でき仲がいい友達とくだらない話しで盛り上がる。学校は楽しい場所だ。
「はいはい、準備終わりましたよ。」
私は下に降りるなり不機嫌そうな顔をして座った。
「また、機嫌悪いですか?お父さんに叱られますよ。」
「別に。」
父親の重吉と母親の夏子は海外で暮らしている。仕事の都合で。
「そうだ。今日、新しい執事が来ますよ。確か、今流行りの執事ロボットだったような。」
「ふ〜ん。」
私は興味ないようにした。しかし、心では初めての遠足に行く子供ぐらいはしゃいでいた。
(執事ロボット?今、流行りの?やった〜。私にも執事ロボットが来る☆どんな奴かな?イケメンじゃないならすぐにスクラップにしてやる!早く見たい。)と。
「では、御呼びします。カイト、入って来なさい。」
外人執事?そう思った。しかし、中に入って来たのは日本人だった。しかも、スラリとした体型に綺麗な長い髪に大きな目。女の子に近い感じだ。私はすぐに合格を出した。
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