恋 時 計 ~彼はおまわりさん~

学園祭




昨日から始まった学園祭。


私のクラスのかき氷店は、真夏日が続いているおかげで思っていた以上にお客さんの数が多かった。


だから自分たちが食べるかき氷なんて一つもなくて、

涼しく過ごしながら販売するっていう企みはあっという間に吹き飛ばされていた。




「美樹、そろそろ拓也と祐介さん来るね!」

「うん!」



額に汗をかきながら、朝から休まずかき氷を作り続けている智子と私。


暑さに負けそうになりながらも、心はウキウキしてる。




だって今日は学園祭一般公開日。


おまわりさんと拓也くんが学園祭に遊びに来てくれるんだ。







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