恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「どうしてそんな顔するの!?」
「美樹……」
「どうして……おまわりさん、今まで女の人と一緒に居たんでしょ!?
赤い車の――」
「――美樹!!」
遠くから聞こえてきた物音をかき消すように、おまわりさんが大きな声を上げた。
ビクッと体を縮めた私は、恐る恐るおまわりさんに目を向けた。
怖い。
こんなおまわりさん、初めてだよ……。
鋭い目つきで私を見ているおまわりさんから目を逸らした。
怖くて見ることが出来ない。
体が動かないよ。
そんなふうに私を見ないで……。