恋 時 計 ~彼はおまわりさん~

別れの先にあるもの




あれから二ヶ月。

どんなに涙を流しても、おまわりさんへの想いは消えなかった。



きっと何か理由があるんだ。

おまわりさんは、私に言えない何かを抱えてる。


何度も何度も、そんな勝手な結論を涙の後に出していた。




だって、信じられないよ。

おまわりさんがあんな冷たい言葉を口にしたなんて。


信じられない。

信じたくない……。





会いたい。

今すぐ会って確かめたい。


けど、私にはそんな勇気なかった。



この小さな希望をおまわりさんに跳ね返されたら

今度こそ、私は私でいられなくなるから……。








< 449 / 712 >

この作品をシェア

pagetop