恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「ちゃんと私の顔を見てよ……」
握り締めたシャツから、おまわりさんの鼓動が伝わってくる。
きっと、おまわりさんは
何かを隠してる。
「ごめん」
家に入ろうとしたおまわりさんの背中が、手から離れかけた。
嫌だよ。
またこんなふうに、おまわりさんの気持ちがわからないまま別れるなんて。
扉の奥に隠れかけたおまわりさんに、声をあげた。
「どうしてネックレスをしてるの――?」
お願い、答えて……。
おまわりさんは、私の言葉に足を止めた。