恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「……うん、待ってる」
私は信じてる。
今、ここにある二つの鼓動を信じてる……。
「おまわりさん……?」
「ん?」
「おまわりさん……」
薄っすらと見えたおまわりさんの微笑みが、月の光のように温かく思えた。
また『おまわりさん』て、呼べるんだね……。
こんなふうに、優しく微笑んでくれるんだね……。
喜びで満ち溢れた思いが、頬の筋を緩ませる。
おまわりさんの胸に顔を伏せようとした時、突然触れていた温もりが消えた。
え……
「おまわりさん……?」